くもまっか日記15:知っていますか?介護保険は40歳以上から使えます。

The diary of a subarachnoid hemorrhage;vol:15

皆さん、おはようございます! 

最近はめっきり春めいてきましたね。あと1,2週間で私もやっと自由に外出出来るようになります。室内でどんなにエクササイズをしても、身体がなまりすぎて本当に辛く不安な毎日でした。これからはウォーキングに励みたいです。 

 近日の写真:毎日お部屋でゴロゴロ。


ところで介護保険で訪問リハビリ&マッサージを受けられることになりました。知らない方の為に少し詳しく書きますね。今、知っておいて百利あって一害もない非常に有益な情報だと思います。 


 まず介護保険は通常は65歳以上から使えます。保険証を持っていてちゃんとその保険料を払っている人ならば誰でも使うことが出来ます。おおよそ日本国民全員ですね。介護保険支援の内容は身体状態や病気の程度により異なります。 


しかし『特定疾病』というのが16種類あり、この中に自分の病気が当てはまれば40歳以上から使えるのです。くも膜下出血はこの16の内のひとつにあり脳出血という分類に属します。他には末期癌や痴呆症などもありますので、是非詳しくを検索して知って下さい。あなたの一生に関わることです。知らないと損どころか、ただでさえ大変なのに経済的にも破綻し更に大変な日々を送ることになったり、家族の自由や仕事、経済まで狂わしてしまうことになりかねません。 


私は後遺症に右手足のしびれがあり、痙縮(けいしゅく)の様なつっぱりがあり、その為に筋肉が強張り関係ない部位まで強烈に痛いのです。極度の筋肉痛とでも申しましょうか。 自身で行うストレッチやマッサージでは痛みの緩和がまったく追い付かなくなり、訪問リハビリ&マッサージを受けることになりました。


介護保険で受けられるものは実にたくさんあります。呼び名の通り『介護』に関することです。 リハビリやマッサージの他、身体が不自由で出来ないこと、日常生活に困ることの援助を程度に応じてやってもらえます。通院付き添い、お掃除、お買い物、お料理、お洗濯、入浴介助etc,,,, 

またガンなどの終末期では看護士さんや医師の定期訪問もあり、これも介護保険で受けられます。そう、もう病院に行かなくていいのです。

私の父は食道癌で術後病院に行かず私たちを困らせました。

でも『一度だけ病院に一緒に行こう。そうしたら先生の方から来てくれるから。死ぬまでずっと。』と言うとうなづいてくれて一緒に病院に行ってくれました。その後、介護保険で看護士さんが週2回、医師が二週に一度来る様になりました。

程度がひどくなると訪問数も増えます。天に近いほど毎日になってきます。 父はこれですごく落ち着いて、看護士さんやお医者さんが来る日をいつも楽しみにしていました。『これでいつ死んでも家族に迷惑を掛けない』という安心を得たからです。


それまでは、病院に行くのは嫌だけど家でこのまま死んだら家族に迷惑が掛かるし、、、と色々と悩んでいたわけです。そして何より一番病気のことを知るプロ達ですものね。彼らとの世間話が一番の良い薬になっていたのは紛れも無い事実でした。 


 手順としては 

1:市役所に電話する。『介護保険を使いたい』と言うと部署につないでもらえます。そこは『包括支援センター』というところです。大きな市になると地域ごとにありますが、まずは分からないと思うので市役所でOK.日本中すべての市町村にあります。 


2:包括支援センターで段取りを全てしてくれます。指示に従うだけで面倒なことは一切ありません。それもこの『たった一回』の電話で。たいていは一度病院に担当医のところに行くことになると思います。どのくらい介護が必要かを判断する資料として現在の病状や状態を書いた医師の『意見書』というものが必要になります。ケースによっては次の3に出て来るケアマネージャーという方が全部やって下さる場合もあるみたいです。


 3:次にケアマネージャーと呼ばれる職種の方が実態調査とプラン作成の為に自宅訪問に来ます。いわゆる『介護認定』に来るわけで。この時にたくさんの質問を本人に直接します。着替えはひとりで出来るか?約束は覚えているか?調理は出来るか?など確か50以上だったと思います。これに5(?)段階で3とか4とか程度を付けて、総合で『要介護1~5』に区別されるのです。程度が重いほどもちろん支援の内容、頻度も上がります。 


余談になりますが時事川柳で 

『認定日、この日に限り全部出来る』 

『認定日、何故質問にはい(出来る)と言う』

 と家族泣かせの句があります。(笑)  


さてケースによりちょっと違うヶ所があるかもしれないけど、たいたいはどの方もこれで出来る限り最短で自宅に支援が来るようになります。 私の場合は訪問リハビリ&マッサージのケースでは2と3が逆でした。 家事援助は切実に困っていたので、細かい書類事が終わる前に『暫定』で申請後すぐに来て頂けました。 

後遺症は徐々に日が経つにつれて顕著になって来たので、訪問リハビリ&マッサージの相談をケアマネージャーさんにし、直ぐに受けられることが決まりました。  


この介護保険制度を知らなかったら今頃私はどんな生活を送っているでしょうか? あなた自身もこの制度を知らなかったら? 今身近にも知らずに治療も生活自体も非常に困って途方に暮れたまま大変な困窮状態の方がいるかも知れません。

40歳以上で『特定疾病』であればすぐに市役所の包括支援センターに電話するように言って下さい。介護認定が降りるのに病気の種類の他、同居家族の有無など一定の条件があるのでネット検索でよく理解しておくといいと思います。  


この機会に是非『介護保険』『特定疾病』を検索して知って下さいね。絶対に役に立つ知識です。


 次回も知っていそうで知らない人が多い役立つ医療知識記事をと考えています。

今日も皆さんにより素敵な一日でありますように。 心から。 

Joséphine Nidy's Official Site

世界でただ一人のオルゴールルネッサンスシンガー。その歌声は’永遠のボーイソプラノ’。スリークッションビリヤードの愛好家でもあり’歌うハスラー’として世界中のビリヤードシーンでも活躍をしている。